文字で語る音語

音で物語を創るボカロPが文章を書くブログです

2020-01-01から1年間の記事一覧

#2020年ボカロ10選 by tk ~2020の締めに変えて~

2020年もやっと終わろうとしている今ですが、それでもVOCALOIDの音楽は素晴らしい楽曲がたくさんあるため、今年の10選を作ろうと思います。 【初◯ミク】Convenient Singer【オリジナル】 夜が溢れる/flower 桜と涙 / ユイナミ feat.初音ミク imie - Blo…

#ボカコレ2020冬 オススメ曲29撰 ~2020という一年間と、その上で奏される音楽性について~

The VOCALOID Collection 2020 Winter、皆様、お疲れさまでした。 今回の、2020年12月11日から3日間に渡ってニコニコ動画上で開かれた、ボカロ音楽に焦点を当てた本イベント、本当に良い意味で下から上までをミキサーにかけてくれるような良いイベントだった…

古典の文化に接する価値って多分こういうの

コンテンツというものは自分と同時代のものが一番楽しい。 これは厳然とした事実ではなかろうかと思う。 娯楽というのは、日々、新しいネタを取り入れて表現技法を進化させているし、社会的価値観も時代を反映する以上、同じ時代のコンテンツの方が受け入れ…

義経千本桜 四の切と、時代を問わない「ひとの弱さ」のこと

2020年11月7日、東銀座の歌舞伎座にて吉例顔見世大歌舞伎の第四部「義経千本桜 川連法眼館」を観劇してきた。 主演は中村獅童。自分のようなボカロ好きにおいては「超歌舞伎のあの人」として知っている人が多いと思う。 そんな彼が、「超歌舞伎の今昔饗宴千…

アフターコロナに願うこと

本当はあの曲を書いた4月中、せめて6月ごろまでには書いてしまおうと思っていたのですが、そんな記事を書きます。 「勿論のこと、今現在に“感染症対策として必要である“と言われている諸々の行為を不要と言うつもりはない。けれど、それを永続的な常識なんか…

「 #初音ミクシンフォニー の最後の6曲が只々、自分にとってのささやかな救いだった」なんて、そんなお話

少しだけ間が空いてしまったけれど、初音ミクシンフォニーの話をしたい。前回の記事はテンションに任せた推し曲の紹介記事で、初音ミクシンフォニーそのものの記事ではなかったのだけれど、今回はミクシンフォニーそのものについて語りたい。 選曲のことだ。…

#初音ミクシンフォニー に便乗してクラシックの推し曲を語る記事

9月21日、初音ミクシンフォニーで久々に生のオケの音を聴いてきました 控えめに言って最高だった。サントリーホールの音響はとんでもないレベル。世界最高峰。 というわけで、今回の演奏会で管弦楽のサウンドの魅力に気づいた人に向けて「自分のクラシッ…

『時計がうごく少し前』という曲と、つながった点と線の今への想い

自分の楽曲『時計がうごく少し前』という曲について話します。 『時計がうごく少し前』 / tk with Hatsune Miku この楽曲は、2020年のマジミラの楽曲グランプリの応募した曲で、ちょい早いBPMに正統派な切ないメロディとオケで「初音ミクが、ボカロPになる…

SONiVoxのVSTが読み込めなくて悪戦苦闘した記録

あけましておめでとうの記事すら書かずにこんな内容だよ(絶叫) マジミラGP納期まで2週間を切ったこのタイミングに、ストリングスとピアノの大切な大切な音源がDAWに読み込めなくなるというアクシデントで4時間消し飛んだ顛末を書いておきます。今後みんな…